着物の「染め」とは

着物の常識を難しく思うかもしれませんが、そんなことは無く、着物の種類は大きく分けて2つあり、染めと織りです。この違いによってフォーマル度や雰囲気が変わってきます。

■染めと織りとは?

着物に限らず衣服の生地を作る方法は2種類あります。白い糸のまま布に織ってから染める方法と、糸を最初から染めたあとで織る方法です。洋服でいえば染めはプリント、織りはツイードにあたります。このように白生地を染めて仕立てた着物を染めの着物、反対に糸を染めてから織る着物を織りの着物といいます。染めの着物は布に織ったあとで染めるので後染め、織りの着物は布にする前に染めるので先染めとも呼びます。

■染めの着物

現代では一般的に染めの着物は織りの着物よりも格が高いとされ、フォーマルとしての礼服、セミフォーマルとしての準礼服、洒落着として着用します。染めの着物には黒留袖、色留袖、振袖、訪問着、付け下げ、色無地、小紋と呼ばれるものがあります。これらは色やもようのつけ方で区別した呼び名で、それぞれ主に結婚式や成人式といった儀式用、パーティーや茶会用、そして街着用になります。つまり染めの着物は晴れ着を中心とした、華やかで柔らかい風合いで、着る人がはんなりと優しい雰囲気に見える着物ということができます。

■織りの着物

糸を染めてから織るので先染めとも呼ばれる織りの着物は、かつては仕事着や普段着だったという歴史を持ちます。衣服も自給自足だった時代ですから、どの地方でも農作業の合間に蚕を飼い、糸に紡いで色を染め機を織って作りました。糸の段階で縦糸と緯糸(よこいと)を違う色に染めて織った縞や格子や絣といった素朴な織り柄が中心でした。このように織りの着物といえば、堅牢で地味な色柄が多かったのですが、最近では華やかなものも多くなりました。伝統工芸としての技術も高く評価され、普段着としてだけではなく趣味着物としても注目されています。

織りの着物には結城紬や大島紬に代表される紬のほかに、木綿や麻など植物繊維を素材としたものが生産されています。一般的に織りの着物は染めに比べると、しゃきっとした着心地できりっと見える着物といえます。

 

 

 


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