成人式前後の女性に。振袖を中心とした着物そろえ

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10代後半の女性にとって浴衣は夏に欠かせないファッションの一つになりました。浴衣を着ることになれておけば、成人式の振袖を着てもひどい着くずれなどのアクシデントに出遭わずにに済むでしょう。

■初めての振袖

初めての振袖は成人式という人がほとんどのようです。成人式の振袖は「親が喜ぶから着ようと思った」という女性が多いのですが、誰もが「やっぱり着てよかった」と言います。成人式に袖を通した後は、友人の披露宴やパーティにも着られる振袖。今は結婚してもしばらくの間は振袖をきてもいいといわれますが、気に入った振袖を着られる期間は思いのほか短いものです。できるだけ機会を見つけて着たいものですね。

さて、始めのふりそではどのように選べばいいのでしょうか。最近は成人式の一~二年前になると次々とダイレクトメールが送られてきます。そんな誘いを受けて母娘で始めて見に行き、その場で決めてしまう人も多いと聞きますが、是非二、三軒は観て回って欲しいもの。たくさんの振袖を見るうちに、似合う色柄がはっきりしてくると思います。特に初めての振袖は楽しみながら熱心に選びたいものです。

 

■二枚目の振袖

二十代半ばになってもう少し大人っぽい振袖が欲しくなったときや、お稽古事で振袖を着る機会が多い女性には二枚目の振袖を。フォーマルな場に安心して出席できるような格調高い色柄、或いはシンプルで個性的な振袖を選びましょう。

 

■浴衣の選び方

二十代前半までに何枚か浴衣を持っている女性が多いようですが、カラフルな浴衣ばかりを選ばず、一枚は紺地や白地の伝統的な浴衣を揃えたいものです。

 

■その他のきもの

振袖に揃えるなら訪問着を。結婚後も着られますし、一つ紋を付けておけば準礼装の着物としておおいに活躍します。茶道や仕舞のお稽古を始めた女性には、色無地か江戸小紋を用意したいもの。着物好きの女性には、軽い集まりに楽しんで着られる型友禅のカラフルな小紋などもよいでしょう。

 

 

 


ライフスタイルに合わせた着物をそろえる

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衣生活において自分のライフスタイルを振り返り、それにふさわしい衣服をととのえることは洋服だけでなく着物にとっても必要です。「賢い着物そろえ」をするにあたって、現代生活の中で着物が活躍する、あるいは必要とされるシチュエーションをまとめていきます。

■二十歳前の女性の場合
最近は、若い女性に浴衣がとても人気です。浴衣ブーム以前は、七五三から成人式で振袖を着るまでに着物を着る機会がなかったという人も多かったのですが、今は何度か浴衣を着たことがある女性がとても増えました。「十三参り」が一般的な週間といえない今では、10代の一枚目の着物は浴衣が多いようです。浴衣に慣れてから、成人式で振袖を着るというスタイルが一般的になっています。

■結婚を控えた女性の場合
以前は結婚のお支度として沢山の着物や調度品を買い揃えましたが、住宅事情も変わった今、用意する着物の数も少なくなりました。しかし、礼装と準礼装だけは用意する場合が多いものです。

■仕事に生きがいを感じる女性の場合
適齢期という言葉が一般的に通用しなくなり、仕事に生きがいを感じる女性が増えました。お友達の披露宴などに招かれたとき、華やかな着物を着てみたいと思うこともあるようです。また、趣味を持っていれば、その会合に合わせた装いも欲しいものです。準礼装の着物やパーティー着、趣味的な着物などは経済力を持つ女性ならではのものです。自由に選択の幅を広げられる人たちといえるでしょう。

■既婚女性の場合
子育ての間は、着物から遠ざかる人も多いようですが、七五三をはじめ、子供を中心とする行事や夫の仕事関係の祝賀会やパーティなどで、着物を着る機会も少なくありません。年齢とともに質のよい着物が必要になってきます。黒留袖が最高に輝くのは、家庭の結婚式に着るときかもしれませんが、仲人を頼まれる立場になったときにも、黒留袖があれば気分も楽にお引き受けできます。

■悠々自適な世代
年代が高くなったときこそ、着物は頼もしい存在。肌を包み体型をカバーしてくれます。誰もが派手好みになった今なら、若い頃の着物も着られます。年代に合った小物を加えて、着物を生かすと同時に本人の品格も生かす衣服として着物が活躍します。

 

 


目的と着物の種類

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着物は昼と夜で洋服のようにはっきりとした区別はありませんが、素材や柄、紋の数などでTPOが変わります。また、未婚・既婚の区別がある着物もあります。

着物は染と織りに大別されると書きましたが、さらに素材や色や模様などの違いで名称が分かれます。それぞれの名称と特徴、大よその用途をご紹介。

●黒留袖
既婚女性が着る慶事用の第一礼服。黒字の裾だけに絵羽模様を施し、必ず日向五つ紋を染め抜いて着用します。

●色留袖
慶事用の女性の第一礼服で、地色が黒でない留袖。いつつ紋付は黒留袖と同格、三つ紋や一つ紋付きで着ることもできます。

●振袖
未婚女性の第一礼服。袖が長いほど正装になります。紋付が正式ですが、最近は紋を付けずに着ることが多くなりました。

●訪問着
準礼服や晴れ着になる着物です。絵羽模様の華やかな着物です。

●黒喪服
未婚・既婚女性を問わず喪の第一礼装。留袖同様必ず五つ紋を染め抜き、帯や小物も黒で統一して最高の弔意を表します。

●色喪服
こちらも未婚・既婚女性を問わず喪の準礼装。黒以外の地味な無地染めの着物に必ず紋を付けて着ます。

●色無地
紋の数によって礼装・準礼装になる、黒以外の無地染めの絵柄のない着物。地味な地色なら色喪服としても着用できます。

●付け下げ
きたときに全ての模様が上を向くように染められていますが、訪問着のように絵羽模様ではなく、訪問着と小紋の中間的存在です。

●江戸小紋
一つ紋を付けて略礼服になる、一色型染めの細かな模様の着物。武士の裃に端を発し、多色染めの小紋より格式があります。

●小紋
洒落着や街着になる着物。小さい模様とは限らず、訪問着や付け下げ違って全体の模様を見ただけでは上下がわかりません。

●紬
洒落着、街着、普段着になる着物。絵羽模様の袖の場合は社交着になります。いずれにしても模様は特別な場合を除いて、色糸で織られた織り柄です。

●浴衣
7、8月に着る家庭着、遊び着。木綿地に型染めや絞り染めで模様を染めた夏の着物。かつては紺白でしたが、今は多彩な色の浴衣が多くなりました。

 

 


染めの着物の種類

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●手書き友禅

白生地に日本画を描くように模様を染めた着物。手書き友禅の多くは、広げると一枚の絵に見えるような絵羽模様が描かれています。

●型染め

白生地に型紙を置き、その上から染料をはいて模様を染めます。型紙は染める色のかずによって、ときには50枚以上もの枚数を使用します。

●江戸小紋

型染めの着物の一種。江戸時代に裃に使われた一色染めの細かい柄が基本です。多くは準礼服に用いられます。

●絞り

白生地を糸で縛って染めた着物で、糸をほどいた後の生地の風合いと模様が特徴。京絞りや辻が花絞り、有松絞りなどがあります。

●ぼかし染め

着物の地色を濃い色から淡い色、或いは白にしだいにぼかして染めた着物。準礼服に用いられることが多い着物です。

●臈纈(ろうけつ)染め

溶かした蝋で描いた模様を防染し、地の部分を染めた後、蠟を溶かして仕上げた着物。趣味の着物として用いられます。

●紬

蚕の繭から紡いだ糸を染めて織った着物。模様は格子や縞、絣柄などが多く、普段着や洒落着として愛用されています。

●紬(絵羽模様)

織りの着物が高く評価されるようになって、手書き友禅のように絵羽模様に織った紬もあります。

●御召

将軍がお召しになったので御召と名づけられたという着物。男性の準礼装や女性の外出用になります。

●麻

植物繊維の麻で織った夏着物の総称。上等な麻織物を上布、凹凸のある生地に織ったものを縮みと呼び、夏の洒落着にもなります。

●木綿

錦繊維から作った糸で織った着物。藍または白地の絣柄が代表的で、日常着として通常は裏地をつけづに着ます。

●紙布織り

和紙をこよりのように撚った糸で織った着物。縦糸に絹を用いたものも多く、趣味の着物の一種です。

 

 

 


着物の「染め」とは

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着物の常識を難しく思うかもしれませんが、そんなことは無く、着物の種類は大きく分けて2つあり、染めと織りです。この違いによってフォーマル度や雰囲気が変わってきます。

■染めと織りとは?

着物に限らず衣服の生地を作る方法は2種類あります。白い糸のまま布に織ってから染める方法と、糸を最初から染めたあとで織る方法です。洋服でいえば染めはプリント、織りはツイードにあたります。このように白生地を染めて仕立てた着物を染めの着物、反対に糸を染めてから織る着物を織りの着物といいます。染めの着物は布に織ったあとで染めるので後染め、織りの着物は布にする前に染めるので先染めとも呼びます。

■染めの着物

現代では一般的に染めの着物は織りの着物よりも格が高いとされ、フォーマルとしての礼服、セミフォーマルとしての準礼服、洒落着として着用します。染めの着物には黒留袖、色留袖、振袖、訪問着、付け下げ、色無地、小紋と呼ばれるものがあります。これらは色やもようのつけ方で区別した呼び名で、それぞれ主に結婚式や成人式といった儀式用、パーティーや茶会用、そして街着用になります。つまり染めの着物は晴れ着を中心とした、華やかで柔らかい風合いで、着る人がはんなりと優しい雰囲気に見える着物ということができます。

■織りの着物

糸を染めてから織るので先染めとも呼ばれる織りの着物は、かつては仕事着や普段着だったという歴史を持ちます。衣服も自給自足だった時代ですから、どの地方でも農作業の合間に蚕を飼い、糸に紡いで色を染め機を織って作りました。糸の段階で縦糸と緯糸(よこいと)を違う色に染めて織った縞や格子や絣といった素朴な織り柄が中心でした。このように織りの着物といえば、堅牢で地味な色柄が多かったのですが、最近では華やかなものも多くなりました。伝統工芸としての技術も高く評価され、普段着としてだけではなく趣味着物としても注目されています。

織りの着物には結城紬や大島紬に代表される紬のほかに、木綿や麻など植物繊維を素材としたものが生産されています。一般的に織りの着物は染めに比べると、しゃきっとした着心地できりっと見える着物といえます。