染めと織りの種類

着物には大きく分けると染めと織りがあります。染めとは、白生地に織り上げた後、染め加工を施したもの。織りとは、糸の状態で色を染めて織り上げたものをいいます。
こんな手法で生産される染織品は実に多種多様。全国各地でそれぞれ特徴のある染織品が生産されています。

 

■染織品の現在

経済産業大臣に「伝統的工芸品」と指定されている染織品はそめが11種、織りが32種あります。このほかにも伝統的な技術に基づいた染織品が各地で生産されています。
また、これらの地域別産業と離れたところでも、染織作家や織りの作家たちが、伝統を踏まえながら独自の技法やデザインで個性的な染織品を生み出しています。

 

■染めは都市で、織りは全国で

染めの産地は都市部に多いのですが、織りは日本全国のあらゆる地方で生産されています。
江戸時代には、各藩の産業振興政策として、農家に木綿や麻の栽培や養蚕を奨励し、以来、女性たちは機を織って家族の衣服をまかなうだけでなく、糸や布を商品化して家計を潤してきました。たとえば、養蚕地では商品価値がないくず繭から繭糸を手で紡いで自家製の晴れ着を作りました。今も各地に織りの産地があるのは、こんな伝統を受け継いでいるからです。

 

■織りのいろいろ

染めの着物といっても、その材料として白生地が必要です。白生地もまた機で織ったものですから織物になります。では、織りにはどんな種類があるのでしょう。

①主に染めの着物地になるもの:丹後縮緬、浜縮緬など
②主に織りの着物地になるもの:
紬−結城紬、大島紬など
御召−桐生御召、西陣御召など
木綿−阿波しじらなど
麻−小千谷縮、八重山上布など
その他の植物繊維−芭蕉など
③主に織りの帯地になるもの:西陣織、博多織など

本章では染めの色々な技法と、②の織りの着物地についてご説明しましょう。

 

 

 


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