手描き染め2

■疋田糊置き

友禅染めには、絞りと見間違うような模様が入っていることがあります。これを「疋田糊置き」または「描き疋田」といいます。江戸時代には「糊疋田」とも言われていました。
疋田糊置きは、筒に入れた糊を同じ細かさでびっしりと置いてから染めます。糊を置いた部分が小さい点となって白く残り、この部分が疋田絞りのような効果を生み出すのです。
真四角やまん丸では型染めのようで趣がありませんから、疋田絞りに見えるように、糊置きの形に工夫を凝らします。まさに職人の熟練した腕が必要とされる技法です。
疋田糊置きは留袖、振袖、訪問着などの着物や、上等な染め帯などに用いて華やかさを演出します。型染めの疋田絞り風もあり、こちらは「摺り疋田」と呼ばれます。

■ぼかし染め

薄い色から濃い色、濃い色から薄い色にしだいにぼかして染める技法は、非常に古くからあります。
平安時代の物語には、「裾濃」「朧」「斑濃」といった言葉が多く見られますが、これらはぼかしの技法です。裾濃は裾を濃く、上を淡く染めるぼかし、朧はその逆の染め方、斑濃は着物のところどころをぼかす染め方です。
また、正倉院裂にも見える織りのきっぱりとして横段模様を「暈繝」といいますが、ぼかし染めにして優しい雰囲気に仕上げたものも暈繝と呼ばれています。
平安の王朝文化の中で多様化し、花開いたぼかし染めは、優しく優雅な趣があり、今も訪問着をはじめ、長襦袢や裾回しなどに多く用いられています。

■蒔糊

蒔糊は、乾燥させて小さく砕いた糊の粉を生地に蒔き、防染して染める方法です。
糊はもち米糊を竹の皮に薄くのばして張り、寒中によく乾燥させ、細かく揉み砕いて作ります。この細かい糊を濡らした布の上に一つひとつ手で並べて付着させ、その上から地染めをします。すると、糊を置いたところが白く抜けて、粉雪のように染め上がり、風情ある染めになります。
色蒔糊の場合は、糊に染料を混ぜて作業をするという点だけが違います。友禅染めの振袖や色留袖、訪問着の背景によく使われ、趣のある華やかさを醸し出す方法です。

■ろうけつ染め・蠟たたき

ろうけつ染めは蠟で防染し、模様を表す染色方法です。蠟は友禅糊より防染力が強いので、微妙なかすれやにじみ、ひび割れができ、それが独持の魅力になる技法です。
ろうけつ染めの発祥はインドです。中国を経由して日本に伝来し、奈良時代に盛んに行われていましたが、その後衰退し、明治時代に再び始められました。
ろうけつ染めは蠟を筆で置きますが、蠟たたきは、熟した蠟を刷毛でたたいて布に蒔いて防染し、何度もこれを繰り返して蒔糊のような効果を出します。

 

 

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手描き染めTシャツ職人・天智

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