芭蕉布(沖縄)

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芭蕉布は、バナナと同種の植物、糸芭蕉の茎の繊維を取り出し、機にかけて織り上げる古代布の一つ。繊維は麻より張りがあり、袖から身八つ口に風が吹き抜ける涼しさを味わえるきものです。

数多い沖縄の繊維の中でも、もっとも古くからある織物で、十三世紀頃にはすでに織られていて、十七世紀になると沖縄のひとたちの暮らしに欠かせない布になりました。かつては屋敷内に芭蕉を植え、糸を紡ぎ、機を織る光景がどこでも見られたとか。現在も織り手たちが自ら糸芭蕉を育て、三年後に刈り取って、糸にしています。

糸染めに用いるのは琉球藍とテーチギ(車輪梅)だけで、糸芭蕉の淡い茶色に、染料の藍色と茶褐色の絣や縞柄が映えて素朴な味わいのきものです。

戦後、壊滅的な状態だった芭蕉布を沖縄本島の大宣味村喜如嘉で平良敏子さんが復興させ、重要無形文化財保持者に指定されました。

芭蕉布をWikipediaで
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%AD%E8%95%89%E5%B8%83

芭蕉布秘話
http://www.k4.dion.ne.jp/~nobk/okym/basyoufu.htm

bashofu.jp
http://bashofu.jp/

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八重山上布(沖縄)

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八重山上布は、宮古島からさらに南西へ一五〇キロメートルのところにある石垣島を中心とした八重山諸島で織られている麻織物です。

琉球絣を、藍や茶や赤褐色で織り出した八重山上布は、白地のほか赤縞上布(縞という名ですが絣柄)と呼ばれるものもあります。
年に数回とれる苧麻の手紡ぎ糸を緯糸に、経糸にはラミー糸を用い、絣は手括りで、紅露(ヤマイモ科の植物の根茎)や琉球藍で摺り込み捺染します。織り上げた布は一日数時間ずつ一週間、天日で乾燥させたあと、海で布を晒し(海晒し)ます。仕上げには砧打ち。こうしてでき上がった上質の反物の重さは五〇〇グラム程度、よいものほど軽いのです。

八重山上布は、十七世紀には上納布として盛んに織られていましたが、第二次大戦後しばらくは織り手がいないままになりました。以後、ほそぼそと数人で続けられていたこの麻布は、平成元年に伝統的工芸品に指定され、息を吹き返しています。

八重山上布の歴史
http://www.motoji.co.jp/knowledge/Waorimonogatari_1-05.htm

 


宮古上布(沖縄)

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宮古島は沖縄本島から西南約三〇〇キロメートルにある島。ここで宮古上布が織られています。

宮古上布は越後上布と並び称される盛夏用の高級麻織物で、紺または白地の細やかな絣のきもの。その布は蝉の羽の様に薄いのですが、耐久性にすぐれ、さらりとした肌触りが特徴です。

宮古上布は今から四〇〇年あまり前、天正十一年(1583)に宮古の役人だった下地真栄の妻、稲石が綾錆布を織り上げ、琉球王に献上したのが始まりです。その後、琉球が薩摩に統治されるようになると、久留米紬や大島紬同様、薩摩藩への上納布となりました。

島で栽培された苧麻の皮をはぎ、指先で繊維を裂いて(手績み)一本の糸にする(手紡ぎ)のは越後上布と同じです。絣糸の作り方は大島紬のように締め機を使い、琉球藍で繰り返し染め上げます。高機で細かい絣柄を織り、甘藷の糊に浸しては砧打ちを約三時間。こうして蠟を引いたようなつやと張りのある宮古上布ができ上がります。

宮古上布をWikipediaで
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%8F%A4%E4%B8%8A%E5%B8%83

宮古織物事業協同組合
http://miyako-joufu.com/

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からむし織(福島)

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以前は会津上布と呼ばれていたからむし織りは、二〇年ほど前に織り始められた麻織物です。その産地は福島県大沼郡昭和村。数百年間、越後に苧麻を供給し続けてきた土地で、今では本州で唯一の苧麻の産地になっています。

からむし織りは土地の特産物である苧麻を用い、絣柄を手で括り、手織りした平織りの麻着物。白地だけでなく薄茶など色地のものも多く、絣柄は越後上布や紬に学びながら、現代的な感覚を持っています。

からむし織と昭和村
http://www.vill.showa.fukushima.jp/making.stm

からむし織の里 織姫交流館Facebookページ
https://www.facebook.com/karamushiori

FTVスーパーニュース「昭和村 からむし織りを学ぶ織姫」動画


小千谷縮(新潟)

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しぼがあり、しゃり感があって涼しい小千谷縮は、緯糸に強く撚りをかけて織った麻縮です。

平織りの上布だけだった江戸時代に考案され、越後縮と呼ばれてたちまち有名になりました。
小千谷縮の中で、越後上布同様の手仕事によるものは重要無形文化財の指定を受けていますが、今はほとんど生産されておらず、機械紡績のラミー糸を高機や動力機で織っています。

精緻な絣柄が得意で、付け下げや絵羽模様を織り出した訪問着などもあります。

小千谷縮をWikipediaで
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%8D%83%E8%B0%B7%E7%B8%AE

小千谷縮のあゆみ
http://www.lalanet.gr.jp/nlpc/dento/T-8.html

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