更紗

Posted on

更紗は、異国の香りが漂う型染めです。もともと更紗とは、室町末期から江戸時代に掛けて南蛮船で運ばれてきた、多彩な木綿布の模様でした。

 

■異国の木綿布は当時のブランド品

オランダやポルトガルの貿易船が日本にもたらしたのはインド更紗のほか、ジャワ更紗、ペルシャ更紗、オランダ更紗など。これらの布は古渡り更紗と呼ばれますが、臙脂、藍、緑、黒、黄など独自の濃い色を使って、様式化された草花や鳥獣の模様を染めた珍しい木綿布でした。武家や豪商であった当時の茶人たちは、この布を仕覆に用いて珍重しました。いわば更紗は近世における高級なブランド品だったのです。

 

■和更紗の出現

江戸時代中期になると、その色や模様を模して日本でも更紗が生まれました。長崎更紗、鍋島更紗、天草更紗、堺更紗などがあり、和更紗と総称されます。
この頃、江戸では結城紬やとうざん木綿の着物が好まれていて、これによく調和する更紗模様は袋者や羽裏として人気を呼びました。

 

■袋物から女性の着物へ

大正末期になるとm、それまでは木綿に染められていた更紗模様が羽二重に染められ、まず帯に用いられました。縮緬地や紬地に染めて女性の着物になったのは昭和になってからといわれています。

 

■現代の更紗

今では型紙を使って染める型染め更紗だけでなく、手書き更紗もあります。防染には蠟を用い、線引きにはチャンチャンという道具を使います。溶かした蠟をチャンチャンに入れ、細い管から蠟をたらして描くのです。
型染めにせよ、手書きにせよ、現代の更紗にもそめられている独自の模様には、笹の葉手など○○手と呼ばれる花柄がありますが、これらは江戸時代に輸入された図柄の名称です。
複雑な絵模様と濃い色、クラシックな異国の匂いを漂わせる更紗は、個性的に装いたい人の着物といえるでしょう。

 

更紗に関するWikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%B4%E7%B4%97

更紗の話
http://www.craftworkjp.com/was%20ist%20galamkar.htm

更紗柄
img_1421966_56105852_0