辻が花

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室町時代に現れて、桃山時代を過ぎると忽然と姿を消してしまった辻が花。それゆえ長い間、幻の染めと言われてきました。辻が花の名の由来も作者たちも定かではありませんが、上杉謙信、豊臣秀吉、徳川家康らが好んだ衿や小袖が現存し、それらのキレから技法を読み取ることが出来ます。

当時の次が花は絵画的な絞りと描絵を併用した染めで、文様の輪郭を縫い締め絞りで染め、染め残されたところにいろいろな絞りや墨色、ときには紅で花模様を描いています。絞りには、鹿の子絞りや帽子絞りなど数多くの技法を用いて辻に咲く花や松皮菱などの模様を絞り、更に墨描きで椿、銀杏、桜、藤などの花を書き足しているのが特徴です。

この辻が花染めに魅せられ、戦後、絞りの部分を復元したのが久保田一竹氏で、現在は創作性の強い絞り染めを発表しています。一方、若手作家達によって抑えた美しさと格調の高さを持つ伝統的な辻が花も染められています。

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辻が花とは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%BB%E3%83%B6%E8%8A%B1

久保田一竹氏
http://itchiku-tsujigahana.co.jp/history/#main