八重山上布(沖縄)

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八重山上布は、宮古島からさらに南西へ一五〇キロメートルのところにある石垣島を中心とした八重山諸島で織られている麻織物です。

琉球絣を、藍や茶や赤褐色で織り出した八重山上布は、白地のほか赤縞上布(縞という名ですが絣柄)と呼ばれるものもあります。
年に数回とれる苧麻の手紡ぎ糸を緯糸に、経糸にはラミー糸を用い、絣は手括りで、紅露(ヤマイモ科の植物の根茎)や琉球藍で摺り込み捺染します。織り上げた布は一日数時間ずつ一週間、天日で乾燥させたあと、海で布を晒し(海晒し)ます。仕上げには砧打ち。こうしてでき上がった上質の反物の重さは五〇〇グラム程度、よいものほど軽いのです。

八重山上布は、十七世紀には上納布として盛んに織られていましたが、第二次大戦後しばらくは織り手がいないままになりました。以後、ほそぼそと数人で続けられていたこの麻布は、平成元年に伝統的工芸品に指定され、息を吹き返しています。

八重山上布の歴史
http://www.motoji.co.jp/knowledge/Waorimonogatari_1-05.htm